アブシンベル

エジプト最南端の遺跡アブシンベル神殿の全景。 手前がラムセス二世の大神殿、向こうが妃の小神殿
手前がナセル湖になっています。アスワンハイダムの建設で水没するところ移築によって水没を免れました。
第19王朝ラムセス2世の時代に建てられました(紀元前1300年ごろ)岩窟神殿ですが移築するために膝のあたりで半分に切られて運ばれ、現在は後方はコンクリートで固められているとか。

アブシンベルまではカイロから空路を、1000キロの移動です。
機上から観る砂漠の光景には驚嘆です。自然に出来た風紋。
はじめは海かと見紛うほどでしたが、うねっているような高低差、規則正しい風紋、
その中に、中小のピラミッドが点在していました。
ああ、こんなところにもピラミッドは存在するのか、あの巨大なピラミッドだけではないのだと納得しました。
砂の色も茶色ではなく灰色がかってみえて、それがナイルの水なのか、紅海の岸辺なのか
リアス式海岸のように見えるところは本当に、自然のつくる造形の美しさにただただ声もなく見入るだけでした。

大神殿
アブシンベルの神殿は、アスワン・ハイダムの建設のために湖底に沈むところをユネスコによって現在の地に移設されました。前面は元通り復元されましたけれどあまり大きすぎて、ひざのあたりで半分に切って運んだとか。
後ろの方はがっちりと鉄筋コンクリートで
固められています。
この四つの像はラムセス二世の
少年期から成年までの姿を表しています。
彼は98才まで生き、5人の妻と56人の子供がいたそうですよ。
ラムセス二世

神殿の中の有名な壁画、
ラムセスニ世の闘いの絵です。
何千年の時を経て鮮やかに残るるこの壁画にはビックリしました。
みなぎる力を感じさせます。美しいです。
このデザインのパピルスが
パピルス屋さんにありました。
友人が買いました。


ちょこんと出ている顔、私ではアリマセン。
神殿の内部

こんな大きい立像がたくさんあります
人の背丈と比べてもその大きさが
おわかりでしょう。
ともかく、えじプトは
物、皆、すべてにおいて
スケールがずば抜けています。
あの広い砂漠、流動する砂漠に
小さな物では造っても
意味がなかったでしょう。

春分、秋分の日だけ神殿の最奥部まで
太陽光が入ると言われます。
上の像と天井部分のアップ
壁画

神殿の中には無数の大小の部屋があり、
こんな素晴らしい壁画がいっぱい
描かれています

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